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アロマテラピー 豆知識(精油の作用編)


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 

アロマのしくみ(アロマテラピーの主役である精油が心身に働きかける経路は二つある。ひとつは嗅覚刺激、もうひとつは皮膚や粘膜を通して血流に乗り体内に入る経路である。しかし精油は数十から数百の揮発性有機物の混合物であり、ひとつひとつの成分がどのように影響するのかを追跡するのは容易ではない。

 

精油の嗅覚刺激

蒸散した精油の芳香成分は鼻で感知され、嗅覚刺激として大脳辺縁系に到達する(嗅覚の詳しいシステムについては嗅覚の項を参照)。ここで重要なのは、嗅覚をつかさどる部位が、脳の中でも本能的な部分である旧皮質に存在することである。脳は嗅覚刺激を受け取ると無意識のうちに情動を引き起こし、視床下部に影響を与える。視床下部は身体機能の調整を行う中枢であるため、匂いは本能的に身体諸器官の反応を引き起こす鍵となりうる。

 

精油の香りによって得られる安心感・快感・緊張感・覚醒感・瞑想感などにともなう情動が、心身のバランスを促すことが期待される。

 

精油が血流に乗る経路

芳香成分が血流にいたるまでには様々なルートが考えられる。吸収された成分は、最終的にはほとんどが肝臓や腎臓で代謝され、尿とともに排泄される。 吸収ルートは大別すると次の4つである。

 

・ボディトリートメントなどによって、皮膚から真皮の毛細血管に至るルート。

・呼吸により、鼻から喉・気管支・肺にとどく間に粘膜に吸着し、粘膜下の血管に入るルート。

・呼吸により肺胞でのガス交換時に酸素とともに血流に乗るルート。

・経口で口から小腸に至る消化管から吸収されるルート(坐剤として肛門や膣の粘膜から吸収させる例もある)。

 

皮膚は多層構造になっており、皮膚に吸収された芳香物質の血管への到達は極めて緩慢である。呼吸器からの吸収はこれよりも早いが、空気中の芳香物質の濃度を考えれば吸収されるのは微量と思われる。皮膚や呼吸を通して吸収されるルートに比べ、消化管での吸収は非常に急激で多量である。消化管の粘膜に対する強い刺激が予想され、また異物である精油成分の血中濃度が急速に高まるため、代謝系に大きな負担がかかる恐れがある。強酸である胃酸による成分の変性の可能性も捨てきれない。このため、精油の経口もしくは坐剤による使用は、十分に知識のある医師の判断のもとで行われるべきである。

 

 

精油の体内での作用

精油の成分の構成や有効成分・毒性のレベルなどの解明は近年かなり進んできているが、個々の成分が体内で何を引き起こしているのかについては、分子生物学レベルの研究が待たれる。ここでは、伝統的な植物療法から推測される精油の働きについて述べるにとどめる。

 

生体組織への直接的な関与 例:ローマン・カモミールの(筋肉などの)鎮痙作用、ローズマリーの血行促進作用、ラベンダーの止血作用、など

 

防御システムを助ける働き 例:ティートリーの抗菌作用、フランキンセンスの免疫強化作用、ユーカリの去痰作用、など

 

代謝を助ける働き 例:ジュニパーの利尿作用、グレープフルーツのリンパ系刺激作用、など

 

心身のバランスへの関与 クラリセージのエストロゲン様作用、ペパーミントの三半規管の調整作用、ネロリの抗不安作用、など

 

なおこれらの作用はそれぞれの精油の働きの一端に過ぎない。精油はそれぞれに様々な性格をもち、組み合わせることによりさらに多様な作用を見せる場合もある。また、用法を誤ればかえって心身に害をもたらす場合もあるので注意が必要である。

 

 

精油の皮膚への作用

収れん作用(アストリンゼント作用) 例:イランイラン、サイプレス、サンダルウッド(白檀)、ジュニパー、フランキンセンス(乳香)、ローズオットー、ローズマリーなど

 

保湿作用(モイスチャー作用) 例:

 

エリモント作用(皮膚をやわらかくする働き) 例:ベンゾイン(安息香)など

 

 

精油を使用するときの主な注意点

絶対に原液を直接飲んだり、直接肌につけたりしてはいけない。飲用について、欧米では医師の指導のもとで服用する場合もあるが、黄色人種は白色人種よりも腸が長いため精油の影響を非常に強く受けてしまうため服用は危険であると言われている。

 

目、目のまわり、唇、その他粘膜質の部分には希釈したものでも使用してはいけない。

 

3歳以下の乳幼児へは、芳香浴以外の使用、例えばマッサージ、お風呂用(沐浴)などの使用法は避ける。

 

プラスチックや家具の塗装、人工大理石を溶かす作用があるので注意する。そのため精油の保存にはガラス容器が適する。精油の瓶は立てて保管する。

 

小動物のいる部屋で精油を焚く場合は換気に注意する。

 

引火性があるため火気に注意する。

 

妊娠中の使用については医師に相談してから十分な注意を払い使用する。一部の精油には排卵・通経(陣痛を促進させる)作用があるため。 ローマンカモミール(妊娠初期)、クラリセージ、サイプレス、シダーウッドアトラス、シダーウッドヴァージニア 、ジャスミン(妊娠中期〜後期まで。出産時には有効なオイルとされる)、ジュニパーベリー、ゼラニウム、マジョラム、ペパーミント、ラベンダー(妊娠初期)、レモングラス、ローズオットー(妊娠初期)、ローズマリー

 

次の精油は刺激が強いため、敏感肌、アレルギー体質の人はごく少量から様子をみながら試して使う。 エレミ、カボス、カユプテ、月桃、グレープフルーツ、クミン、クローブ、クロモジ、シストローズ、シダーウッド、シトロネラ、シナモン*、シナモンリーフ、ジンジャー、杉、スペアミント、ゼラニウム、ライム、ティートリー、ディルシード、ナツメグ、ニアウリ、パイン、バジル、バルサム*、リナロール、薄荷、ヒバ、ベイ、ペパーミント、ベルガモット、マヌカ、柚子、アルバローズ、ダマスクローズ、ローズマリー、ローマンカモミール、ロベージ など。*の精油はしばしばアレルギーを引き起こすといわれる。

 

次の精油を使用し、マッサージ等を行った場合、使用後少なくとも12時間の間は太陽光(紫外線)を浴びることを避ける。精油に含まれる成分(フロクマリン類:ベルガプテン、ベルガモテン、メキシクマリンなど)と紫外線が反応し、かゆみ・発赤・水疱・しみなどの色素沈着などの原因となる光毒性(光感作)があるため。 アンジェリカルート、カボス、グレープフルーツ、クミン、タジェット、バーベナ、ベルガモット、柚子、ライム、レモン など

 

 

 


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